真壁のひなまつりは、茨城県桜川市真壁町で毎年開催される伝統的なイベントです。
毎年2月3日から3月3日にかけて、町全体の商店や民家に江戸時代から現代までのひな人形が飾られます。
なぜ、他の町では同じよう町おこしがあまり盛り上がらないのに、真壁のひなまつりはこれほど成功しているのでしょうか?
それでは真壁で生まれ、国内外の町おこしを実際に見てきた、真壁在住のマーケター視点から、真壁のひなまつりの持つ成功のポイントと、特別な魅力について解説します
この先を読み進めることで、町おこしを成功させるためのヒントや、真壁のひなまつりを通して感じられる地域の魅力を発見できるでしょう。
町おこしの取り組み事例!真壁のひなまつり
真壁のひなまつりは、2003年に地元の有志の人々が「寒い季節に訪れる人々をもてなしたい」という思いから始まりました。
訪れる人々は、町の歴史的な建物や風情を楽しみながら、ひな人形を鑑賞することができます。
特に、真壁は歴史的建造物が数多く残っているため、文化的な雰囲気の中でひな祭りを楽しめます。
観光客も多く訪れ、町のグルメやスイーツを味わいながら散策できるのも魅力の一つです
「真壁のひなまつり」が成功したわけ
地元住民の協力と、おもてなしの精神
このイベントは地元の住民が主導して始めたもので、商店や一般家庭も参加し、ひな人形を展示しています。
地元の協力と温かいおもてなしの精神が、観光客を引きつける大きな要因になっています。
歴史的な町並みとの融合
私たちの地域の歴史的な始まりは、厳密には縄文時代にさかのぼります。行政の概念が形成され、町としての歴史が本格的にスタートしたのは平安時代から始まりました。
真壁町の名称の由来も、平安時代に真壁氏が本拠として真壁城を築いたことに始まります。
「真壁」という言葉の由来は、歴史と日本の土地を巡ることになるため割愛します。
現在の真壁の町並みは、戦国時代の終わりの頃に基礎が築かれ、今日まで受け継がれています。江戸時代や明治・大正時代に作られた、門や蔵、建物が100棟以上残り、登録有形文化財に指定されています。
平成22年(2010年)には、茨城県で初めて国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。これは、現在でも茨城県で唯一です。
旧真壁郵便局周辺に歴史的な建物が残っていますが、重要伝統的建造物群保存地区の範囲外のエリアでも歴史的な建物が広がっています。
その歴史的な建物と、ひな人形の展示が相まって、伝統的で独特な雰囲気を醸し出している点が魅力的です。
地域経済の活性化と観光戦略
ひな祭りの時期には、多くの観光客が訪れ、町の飲食店や土産物店にも多くの人が足を運びます。
これにより、地域の経済が活性化し、地元の魅力を再発見するきっかけとなっているのも、成功の理由の一つです。
また、この活動が各メディアに取り上げられたことにより、さらに知名度が高まりました。
経済性がなければ、持続可能性のある文化の継承も難しくなりますから、遊びに来ていただくことで真壁の文化も持続可能なものになるのですね
文化を楽しもうとする、みんなのエネルギー
真壁のひなまつりが成功している理由は、地域住民の自発的な活動が大きな役割を果たしています。
行政は主導ではなく、あくまでバックアップに徹しており、住民が主体的に動くことで、イベント全体に地元ならではの温かさと一体感が生まれています。
そして真壁町では、ひなまつり以外にも、年間を通して多くの文化イベントが行われており、その中で自然と文化の継承が進んでいます
それは、文化継承と言う責任感からではなく、地域住民が楽しみながら取り組んでいることが、これらのイベントの持続性と成功の秘訣です。
真壁を盛り上げたいという強い思いを持つ協力的でエネルギッシュな住民が多く、みんなのパワーがイベントの盛り上がりを支えています。
真壁町(桜川市)のほかの行事
真壁では、大小さまざまな文化的な催しが行われています。
ひな祭りに次ぐ大きな催しは、7月に行われる真壁祇園祭です。こちらは、400年以上続いていて、国の無形民俗文化財に指定されています
7月 真壁祇園祭
9月には、まだ催しの歴史としては長くはありませんが、真壁の伝統と文化を守ろうとしている有志の方々が、まかべ横丁という催しを行っています。
こちらは、江戸時代に創業し今でも、明治時代に作られた多く残す村井醸造を会場に、昭和レトロなイベントが行われます。
村井醸造さんのお酒は、真壁を代表するグルメなので、是非お楽しみください
10月には、伝承館の周辺で、十三夜祭が行われます。
ほかにも、まかべには多くの文化的な風習が残っていますが、少子化などから存続が難しくなっています。
失われつつある文化や建造物を、未来につなぎたいと思い情報発信しています
人が訪れることで、継続し続けられる文化もありますので、是非、真壁にお越しください
真壁の特産物
茨城県桜川市真壁の特産品には、次のようなものがあります。
真壁町は筑波山から流れる水と豊かな土に恵まれ、農業が盛んです。
まるせん米菓・煎餅屋仙七のせんべいは、もともとおいしくて有名でしたが、マツコ・デラックスが推してくれているみたいで、さらに売れているみたいですね!
どれもおいしいですが、カレーせんがスゴくおいしかった
ほかにも真壁は、日本有数の石の産地です。墓石や建造物に利用されています。
国会や、日銀の建物は真壁の石で作られていますよ
お米は、天皇陛下への献上品になっていますよ
最近は、キャビアで有名なチョウザメの養殖もおこなわれていますね
私も、桜川市の桜をモチーフにした、化粧品を開発中よ
完成したら、お試しください
真壁のお店が出店しているネットショップをまとめてみました
【アクセス】意外と東京から近い、ちょうどいい田舎・桜川市真壁町
真壁は、東京から70kmつくばエクスプレスで45分、つくば駅から車で40分くらいで来れますよ
車がない場合には、つくば市のバスと桜川市のバスを乗り継ぎます。
(ローカルバスなので、チョット時間がかかる)
もしくは、東北線で栃木県の小山駅で乗り換え。水戸線で大和駅、または岩瀬駅で下車。岩瀬駅前にはバス停と、タクシーがあります。大和駅前には、バス停があります
茨城県唯一の重要伝統的建造物群保存地区でので、是非、訪れてください!
真壁町の知名度が上がり、テレビなど大手メディアも取材に
真壁のひなまつりは、毎年のようにテレビなどのメディアが取材に来てくれるようになりました。
他にも、ひなまつりの時期以外でもよく真壁の街中ではテレビの撮影に来ています。
直近では、昼めし旅、アド街ック天国、出川哲朗の充電させてもらえませんか、サザエさんなど
私も、真壁町の五町内にある川島書店さんにいったら、舘ひろしさんと、モト冬樹さんがいましたね
元橋本旅館では、福士蒼汰さん、清野奈々さんにお会いしましたよ