THE DAYは、茨城県桜川市真壁町を拠点に、地元の有志によって立ち上げられた地域活性化イベントです。
約400年前から町割りが変わらず、100棟以上の国登録文化財が残る歴史ある町・真壁を舞台に、「新しいカルチャーとワクワクを生み出したい」という思いから、2023年に実行委員会が発足しました。
真壁の町を盛り上げたいという想いで集まったメンバーたちは、伝統的な街並みに“現代の楽しさ”を掛け合わせ、地域に賑わいを取り戻すことを目指しています。

THE DAYという名前には、「特別な一日を創り出そう」という意味が込められているそうです。
「真壁に朝のカルチャーを、この町に賑わう朝を」というテーマのもと、古い町並みを活かしながら、真壁の新たな魅力を引き出すプロジェクトを展開。
まかべ朝市や、歴史ある蔵を活用したまかべ横丁などのイベント通して、地域の魅力を再発見し、人と人がつながる交流の場づくりを目指しています。



歴史ある町や文化を、次の世代がつないでくれるのはとても素敵なことだね
THE DAY実行委員会の活動内容とプロジェクト
「THE DAY」実行委員会は、季節ごとや月ごとに多彩なイベントプロジェクトを企画・開催してきました。その主なものを時系列で紹介します。
初回イベント:まかべ日和 THE DAY 高久家に泊まろう
2023年11月18日、真壁の町並みと文化財を舞台にした最初のイベントが開催されました
日中は伝統的建造物群保存地区の一角でマルシェを開き、着物レンタル体験「着物de伝建ウォーク」など町歩きを楽しむ企画を実施
夜には登録有形文化財の古民家「高久家」を特別に開放し、その日限定で無料宿泊体験を行いました
真壁の歴史的空間で「衣・食・住」をまるごと味わえるユニークな試みとなりました。
THE DAY -2nd-:「蔵開き&蔵の市」
2024年4月27日、歴史ある酒蔵「村井醸造」や蔵ギャラリー「蔵布都(くらふと)」、真壁伝承館を会場に、初の蔵開きイベントを開催しました
江戸から続く老舗酒蔵の蔵開き(酒蔵公開)に合わせ、一日限りのマルシェ「蔵の市」を実施。
フード&ドリンク、雑貨、アパレル、リラクゼーション、キッズ向けワークショップなど40店以上の多彩な出店者が集結し、クラフト作品の展示販売や酒蔵見学ツアー、生演奏ライブやDJによる音楽演出で盛り上がりました



このイベントは地元村井醸造の蔵開放や、有志マーケット「YARD MARKET MAKABE」との合同開催でもあり、地域資源と新しいカルチャーを融合させた催しとなりました
THE DAY -3rd-:「まかべ横丁」
2024年9月22日、真壁の酒蔵「村井醸造」を舞台に昭和レトロな夜市イベント「まかべ横丁」を開催
15時から21時までの夕涼みの時間帯、蔵の敷地内に炭火焼き鳥や揚げたて天ぷらなどこだわりのフード屋台が並び、日本酒の試飲やアート展示も行われました



DJが懐かしの歌謡曲を流し、来場者はノスタルジックな雰囲気の中で歴史的建造物群の夜を満喫できましたね
明治時代築の酒蔵で催される昭和風情の横丁というユニークさが評判を呼び、「まるで時空を超えた旅をしているかのような感覚」とブログで表現されるほど、五感を刺激する特別な体験となりました


THE DAY MONTHLY PROJECT:「まかべ朝市」
2025年からは毎月1回開催の定期プロジェクトとして朝市イベントをスタート。
【2025年1月26日】に第1回目が真壁伝承館で開かれ、「真壁に朝のカルチャーを、この町に賑わう朝を」というテーマのもと古い町並みを散策しながら楽しめる朝の市が誕生しました



毎月最終日曜の朝8時~正午前後まで開催されており、第2回(2025年2月)以降は、まかべ朝市として定着しています
まかべ朝市では、ハワイ名物マラサダドーナツやスパイスカレー、壺焼き芋、新鮮野菜など多彩な店舗15店前後が並び、誰でも参加できる「朝ウォーク」(歴史的町並みの早朝散策)や「朝ヨガ」といったアクティビティも実施されました
2回目からは愛犬と町歩きを楽しむ「ドッグウォーク」も新設され、ペット連れの来訪も促進しました
さらに2025年3月の朝市では、茨城県内で人気のラーメン店「活龍」を運営する企業とのコラボにより、“真壁に朝ラーメンの文化を”という企画が実現



朝限定オリジナルラーメンが提供されるなど、新たな試みも話題を集めていましたね





開催内容は、月によって変わるので、The Day公式インスタグラムでチェックしてね
これらのイベントを通じ、「THE DAY」は真壁の歴史的風景×新しい楽しみというコンセプトで様々なプロジェクトを展開してきました
季節ごとに異なるテーマで企画を工夫し、昼夜問わず地域の魅力を発信しています。
関わっている人物と組織体制
「THE DAY」の活動はTHE DAY実行委員会によって運営されています。地元有志メンバーからなる実行委員会で、代表的な人物としては刈部晋輔(かりべ しんすけ)さんが挙げられます。
刈部さんは企画立案や現場統括に携わり、メディア取材にも応じる中心メンバーで、第1回朝市開催時には「買い物を楽しむだけでなく、新たな発見や繋がりが生まれる場になれば。
真壁の新しい朝のカルチャーをみんなで創っていきたい」と語っています