私は、生まれ育った桜川市を、これからも活力あるまちとして未来へつないでいきたいと考えています。
その実現に向けた取り組みの一つが、地域で生まれたお金を地域の中で循環させることです。
私が目指しているのは、「桜川市経済圏」を作りたいと考えています。
「経済圏」という言葉を聞くと難しく感じるかもしれませんが、私が考える桜川市経済圏とは、とてもシンプルです。
桜川市で使われるお金が、できるだけ桜川市の中で循環する仕組みをつくることです。
桜川市経済圏が目指すもの
桜川市で使われたお金が地域の中で循環すれば、地域のお店に売上が生まれます。
その売上は、従業員の給料となり、仕入れや設備投資に使われ、さらに地域のお店で使われることで、地域全体の経済が少しずつ活性化していきます。
事業者が元気になれば雇用も生まれ、税収も増えます。その結果、地域全体がより豊かで暮らしやすいまちになっていくと私は考えています。
小林かつのりそのためには、お店が地域にあり続けること、そして私たち市民が地域のお店を利用すること、その両方が大切です。
地域にお店がなければ、そこで買い物をすることはできません。また、市内で買えるものを市外やインターネットで購入すれば、その分だけ地域のお金は外へ流れてしまいます。
だからこそ、地域のお店が続いていける環境をつくることが大切だと考えています。
もちろん、こうした仕組みは一朝一夕で実現できるものではありません。
まずは、桜川市で買えるものは、できるだけ地元のお店や地元の事業者を利用することから始めていただけたらと思います。



私自身も、桜川市で生まれ育ち、これまで約50年間、そして起業してからの約20年間、一貫して「市内で買えるものは、市内で買う」ことを心がけてきました。
まずは、「どこで、何が買えるのか」「桜川市にはどんな事業者があるのか」を、もっと多くの人に分かりやすく伝えられる仕組みが必要だと考えています。
そのために、私自身もWebサイトを整備したり、SNSで動画を発信したりしています。
将来的には民間サービスとして取り組むのがよいのか、それとも桜川市と連携して進めるべきなのか、まだ模索している段階です。しかし、地域の事業者と市民をつなぐ、長く活用される仕組みをつくりたいと考えています。
なぜ今、桜川市経済圏が必要なのか
今はインターネットで何でも買える時代です。
Amazonや楽天などを利用すれば、自宅にいながら欲しいものが届きます。以前では考えられないほど便利な社会になりました。
しかし、その便利さの裏側で、地域には別の変化が起きています。
商店が減り、空き店舗が増え、地域のお店が少しずつ姿を消しています。
以前は、イオンなどの大型ショッピングモールや、ヤマダ電機のような大型家電量販店へ人が集まる時代がありました。しかし今では、その大型店さえもインターネットとの競争にさらされ、業界全体で再編が進んでいます。
大型店やインターネットは、私たちに大きな利便性をもたらしました。一方で、地域ごとにあった経済の境界が薄れ、お金が地域の外へ流れやすい社会にもなりました。
市内で買えるものまで市外やインターネットで購入するようになれば、その分だけ地域のお金は地域の外へ流れていきます。この流れが続けば、地域のお店はさらに減り、私たちの暮らしにも大きな影響を与えることになるでしょう。
だから私は、これからの時代に合わせて地域経済のあり方を再定義したいと考えています。
それが「桜川市経済圏構想」です。
私が目指しているのは、昔のような閉ざされた地域経済に戻ることではありません。インターネットやデジタルの力を活用しながらも、地域のお金ができるだけ地域の中で循環する、新しい地域経済の仕組みをつくることです。
そのためには、桜川市の特産品や地域の商品をもっとインターネットで販売できる環境を整えること、そして市内の事業者がオンラインでも販路を広げられるよう支援することが重要だと考えています。
地域の中で買えるものは地域で買い、地域の外へ売れるものは積極的に全国へ売る。
そうした「地域で循環し、地域の外からも稼げる仕組み」をつくることが、桜川市経済圏構想の目指す姿です。
買えるものは、できるだけ桜川市の事業者の実店舗で買う
もちろん、市内で手に入らないものまで無理に探す必要はありません。
しかし、市内で購入できるものなら、まず地域のお店を利用する。
この積み重ねが、地域経済を支える一番身近な方法だと考えています。
みなさんも、始めてもらえると嬉しいです
地域のお店で買うことは、地域のインフラを守ること
地域のお店で買い物をすることは、単に事業者を応援することではありません。
私たち自身の暮らしを守ることにもつながっています。
地域で売上が生まれれば、事業者は営業を続けることができます。
従業員の雇用も守られます。
利益は地域で使われ、さらに別のお店へと循環していきます。
つまり、一度の買い物が地域全体の経済を支えることにつながるのです。
買い物難民を桜川市でうまないために
近年、全国では自治体の中に本屋が一軒もない地域が増えています。
デジタル化が進んでいるとはいえ、教科書や参考書、専門書などをすぐに購入できる環境は、とても大切です。
また、スーパーやホームセンターが減れば、毎日の食料品や生活用品を購入するために遠くまで行かなければならなくなるかもしれません。
移動が難しい高齢者にとっては、これは生活そのものに関わる問題です。
お店は単なる商売の場ではありません。
私たちが安心して暮らすための、大切な生活インフラでもあります。
地域コミュニティを守ることにもつながる
地域のお店には、経済以外にも大切な役割があります。
顔見知りのお店がある。
店員さんが子どもの通学を見守っている。
地域で異変があれば誰かが気付きやすい。
こうした日常の積み重ねが、防犯や見守りにつながっています。
近年は全国で強盗事件なども増えています。
地域に人の目があり、人と人とのつながりがあることは、安全で安心なまちづくりにも欠かせません。
地域のお店は、地域コミュニティを支える存在でもあるのです。
桜川市経済圏は、一人ひとりの行動から始まる
桜川市経済圏は、行政だけがつくるものでも、大企業だけがつくるものでもありません。
私たち一人ひとりの日々の選択によって育てていくものだと私は考えています。
すべての買い物を市内で済ませる必要はありません。
しかし、「市内で買えるものは、市内で買う」という意識を少し持つだけでも、地域は少しずつ変わっていきます。
私はこれからも、この考えを実践しながら、桜川市経済圏づくりに取り組んでいきます。
大きな構想もありますが、その実現には時間がかかります。
だからこそ、まずは今日できることから始める。
その積み重ねが、10年後、20年後の桜川市の未来につながると信じています。







