桜川市には、山・空・里・季節のまつりなど、都会ではなかなか味わえない“のびのびした楽しさ”が、ぎゅっと詰まっています
このページでは、桜川市でできる山のレジャーをやさしくまとめています。
実は…桜川市で生まれ育った私も「ここ、こんなにいいんだ!」と驚いた魅力がたくさんありました
市外の方から教えてもらった新しい視点も交えながら、分かりやすく解説していきますね
ハイキング 桜川市の豊かな自然と茨城県の神社仏閣が集まる地域

桜川市は筑波連山の北部に位置し、筑波山から御嶽山まで大小の山々が連なるエリアです
標高はいずれも1000m以下で、初心者から上級者まで楽しめる縦走コースが整備されています
桜川市観光協会では代表的なハイキングコースを4つ紹介しており、以下のようなコースがあります
御嶽山・雨引山コース
登山口がJR水戸線「岩瀬駅」から歩いて10分ほどというアクセスの良さ!
岩瀬駅付近から御嶽山(標高約231m)を経て雨引山(標高約409m)まで縦走し、雨引観音へ下山するコース。
春は山桜、秋は紅葉が美しく、ファミリーや初心者でも歩きやすい低山ハイクです。
登山道の途中に「不動の滝」など清流・マイナスイオンを感じるスポットあり。
所要3~4時間程度で、不動滝や雨引山頂上からの眺望、雨引観音(雨引山楽法寺)への参拝も楽しめます

加波山コース
桜川市を含む筑波連山の一部として「加波山」など。市観光協会のハイキングマップでも紹介されています。
桜川市と石岡市の境にある加波山(標高709m)への登山コース。巨岩が点在し山岳信仰の歴史が感じられる山で、麓の加波山神社から山頂を往復します。
往復約6時間の健脚向けコースですが、山頂からは筑波連山や関東平野の大パノラマを望めます
初心者は無理せず途中まででも可能です。
山が連なっていて、「足尾山」「丸山」「燕山」など複数の山を歩く縦走ルートがある。縦走ルートは、体力・時間を少し余裕をもって計画した方が良いです(休憩・装備・準備があると安心です)
筑波山・薬王院コース(自然研究路含む)
裏筑波と呼ばれる桜川市側から筑波山に登るルートです。筑波山神社側とは異なり比較的静かな登山が楽しめ、薬王院登山口から女体山・男体山を目指します。自然研究路を経由することで豊かな原生林や沢沿いの景色も堪能できます
所要約4~5時間で、筑波山頂まで登ればケーブルカーやロープウェイで下山することも可能です。
月山寺・高峯展望台コース
真壁町地区の月山寺から高峯山(標高432m)へのコース。高峯山山頂直下の展望デッキからは桜川市街地や筑波連山を一望でき、春には山桜の名所としても知られます

往復で3時間程度の行程で、比較的ゆったり自然散策が楽しめます。
利用方法・問合せ: いずれのコースも登山道が整備されていますが、山歩きに適した服装・靴で行きましょう。事前予約等は不要ですが、ガイドを希望する場合は桜川市観光協会等へお問い合わせください。
桜川市観光協会公式サイトでコースマップが閲覧できます
公共交通ではJR水戸線「岩瀬駅」や「羽黒駅」から登山口へアクセス可能なコースもあります。
初心者向けコースでは現地の案内板や道標も整備されているので安心です。体力度に合わせ無理のない計画で、桜川の自然豊かな低山ハイキングをお楽しみください。
サイクリング つくば霞ヶ浦りんりんロード

桜川市内を通る「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、土浦市から当市岩瀬地区までを結ぶ全長約180kmのサイクリングロードです
旧筑波鉄道廃線跡を活用した「つくばりんりんロード」(約40km)と霞ヶ浦一周の湖岸道路(約140km)を繋いでおり、日本最長クラスのサイクリングコースとして2016年に開通しました
桜川市はこのコースの北端にあたり、旧岩瀬駅や真壁駅跡地が休憩所として整備されています。
平坦で舗装状態も良いサイクリング専用道路のため、初心者でも安心してサイクリングを楽しめます
コース沿い随所に筑波山や里山の風景を望めるフォトスポットがあり、春には旧駅周辺のソメイヨシノの古木がトンネルのように咲き誇ります
夏場は木陰が涼しく、田園風景の中を吹き抜ける風が心地よい快適なライドになります
徒歩での散策路としても利用可能で、地元の方のウォーキングコースにもなっています。
コースの通行自体は無料です。自転車をお持ち込みの場合はそのまま利用可能です。
レンタサイクルを利用する場合、旧岩瀬駅前でシティサイクルを1日600円で貸し出しています
さらに、つくば霞ヶ浦りんりんロード全域で乗り捨て可能な「広域レンタサイクル」サービスも提供されており、こちらは事前WEB予約(利用3日前まで)により、スポーツタイプの自転車(クロスバイク・ロードバイク・Eバイク・子供用など)を各拠点で借りられます
桜川市内区間(岩瀬~筑波休憩所まで約20km)は、サイクリングでゆっくり走っても2時間程度です
途中、真壁の城下町で町並み散策やカフェ休憩を挟めば半日コースになります。

土浦まで全線走ると約40kmで4~5時間(休憩含む)程度です。道は平坦なため、日帰りで無理なく往復可能です
キャンプ

桜川市でキャンプをするなら、筑波山中腹にある市営キャンプ場「筑波高原キャンプ場」が人気です。標高約500mの高台に位置し、関東平野を見下ろす眺望と満天の星空が自慢の施設です
場内はブナやクヌギなどの原生林に囲まれ、約130種の野鳥が生息する自然豊かな環境で、夜には街明かりを遠くに望みつつ満点の星を観察できます
夏でも平地より涼しく、避暑を兼ねたキャンプに最適です。

画像引用:筑波高原キャンプ場
施設概要: フリーサイト形式のテントサイト(15張まで)と日帰りバーベキューサイトを備えています
オートキャンプ場ではないため車両のサイト内乗り入れは不可ですが、駐車場(30台程度)からリヤカーで荷物を運搬できます。
水洗トイレ・炊事場・シャワー室を完備し、場内は比較的清潔に管理されています。直火は禁止ですが、焚火台を使えば焚き火も可能です
受付管理棟には管理人が常駐し、周辺登山道の案内やレンタル品の貸出(タープ、ランタン等、一部有料)も行っています。
料金: 利用料金は非常に良心的で、宿泊キャンプは1人1泊500円(小学生以上、幼児無料)です
デイキャンプ(日帰り)は大人400円、小人300円で17時まで利用できます
バーベキューサイト利用も同額(1人400円/300円)で、1区画12名まで利用可能です
駐車料金や入場料は別途かかりません。
※現在、キャンプ場再整備計画に伴い2025年シーズン終了後から一時閉鎖予定とのお知らせが出ています
最新の営業状況は公式発表をご確認ください。
チェックインは10:00~15:00、チェックアウトは翌朝10:00です日帰りの場合は17:00まで利用可
テントサイトの事前予約は必要(当日空きがあれば飛込み可)で、予約順に好きな場所へテント設営できます
人気の週末や連休は満サイトになることもあります。満天の星空観察は新月前後がベストで、21時~深夜にかけて街灯の少ない環境で天の川や流星群が見られることも。早朝は雲海が発生する日もあり、朝日と雲海のコントラストは感動的です。
利用方法・予約方法: 桜川市公式サイト内の筑波高原キャンプ場ページからオンライン予約が可能です
ご利用の7日前を過ぎた場合は商工観光課(☎0296-55-1159)へご利用前の平日(8:30~17:00)にご連絡ください。
※ご利用当日の変更やキャンセルはキャンプ場(☎0296-54-0403)へご連絡ください。
森林内での乗馬トレッキング(大和ホースパーク)

画像引用:大和ホースパーク
桜川市内でホーストレッキング(外乗)を体験できるのが「大和ホースパーク」です。
北関東道桜川筑西ICから車で5分ほどの里山にあり(桜川市大国玉4432-6)、関東平野を見渡す林間コースでの乗馬体験を提供しています
創業1976年の老舗乗馬クラブが運営しており、自家育成のおとなしい馬が多いことから「初心者や観光客でも安心して森の中で乗馬を楽しめる」と評判です
体験内容: 森の中を馬に乗って散策するホーストレッキングでは、馬上から四季折々の自然を満喫できます。初心者向けの「トムソーヤコース」では、スタッフが先導しながら関東平野を一望できる林間ルートを常歩(なみあし)でゆっくり進みます
コース上はスタッフが横についてサポートしてくれるため、小学生など子供一人でも安全に騎乗できます
経験者には速歩や駈歩も織り交ぜた「カウボーイコース」や、筑波山麓まで往復する1日ロングコース等も用意されています
MTBライド・ツリークライミング(おそとまん MTB&Outdoor)

桜川市発のアウトドアサービス「おそとまん MTB&Outdoor」では、マウンテンバイク(MTB)による里山サイクリングやツリークライミング(木登り)体験などを提供しています。
拠点は桜川市犬田の「おそとフィールド」(犬田1932-1)で、JR岩瀬駅から約2.5kmの里山エリアに位置します
地域おこし協力隊員でもある「おそとまん」(小林なおき氏)が運営し、初心者や観光客向けのプログラムが充実しています。
MTBサイクリング体験: 四季折々の里山を電動アシストMTB(e-MTB)で巡る初心者向けツアーが開催されています
桜川市は周囲を里山に囲まれた土地柄で、未舗装の凸凹道が多く点在しますが、経験豊富なガイドが先導するため初めての方でも安心してオフロードライドを体験できます
レンタル用の電動マウンテンバイクも用意されており、自転車を持っていなくても参加可能です。春の山桜、初夏の新緑、秋の紅葉など季節ごとにルートを変えて開催されます
オフロードを楽しむ(バイク・四輪)

オフロードバイク

画像引用:オフロードパークSHIRAI
本格的なオフロード走行を楽しみたい方には、桜川市真壁町にある「オフロードパークSHIRAI」がおすすめです。オフロードパークSHIRAIは、モトクロスやトライアルバイク専用のコース施設で、年間を通じて開放されています
所在地は桜川市真壁町白井1569-1で、100台分の駐車場や温水シャワーなど設備も整っています
体験内容: 全長数kmに及ぶ起伏に富んだダートコースでオートバイのオフロード走行が可能です。ビギナーから上級者まで自身のペースで練習・走行できます。
また、事前予約制でプロライダーによるオフロードバイクスクールも開催されており、平日・週末問わず希望日程でトライアル技術を学ぶことができます
初心者でも基本的なクラッチ操作のできる方であれば、講師が丁寧に指導してくれるため安心です
オフロード四駆
桜川市周辺は筑波山系の山々に囲まれ、複数の林道・ダート路が交差する関東有数のオフロードエリアとして知られています。
特に旧真壁町から北筑波稜線を抜ける「仙郷林道」や「北筑波稜線林道」は比較的整備されたフラットダートで、初心者や軽量車両(ジムニーなど)でも楽しめる人気ルートです。
一方で、県道218号(大塚真壁線)など一部区間は“険道”や“廃道”扱いされるような荒れた道もあり、深い轍や落石、崩落箇所、通行不能区間も存在するため、事前情報の確認と慎重な走行が求められます。

注意点としては、ハイキング客や自転車・トレイルランナーの通行が多いエリアもあるため、すれ違いやカーブでは徐行・停車の配慮が必須です。
また騒音・スピードへの意識、自然環境や地元住民への敬意も大切です。林道の一部は台風や大雨で通行止めになることもあり、最新情報の確認も重要です。
小林かつのり山裾にある自動車整備店「ニューラインサカ」では、4駆やオフロードに詳しい店主さんがコミュニティを持っているので、困ったときには頼れる存在です
桜川市の林道は、整備された場所と自然のままのワイルドな区間が混在しており、初心者から上級者まで幅広く楽しめるエリアです。アクセスの良さに加え、「熊がいない山域」という特性もあるため、自然と走りを安全に満喫できる貴重な場所と言えます。観光としてだけでなく、地元と共存しながら発展していくアウトドア資源としての可能性も秘めています。
自然体験+宿泊滞在施設「森と蔵(mori to kura)


桜川市犬田エリアに2023年5月オープンしたユニークな滞在型アウトドア施設が「森と蔵(mori to kura)」です
雄大な里山の森に囲まれた敷地内に、洋風平屋建ての住居棟が8棟並ぶ小さなヴィレッジで、二地域居住(デュアルライフ)や長期ワーケーションを想定した賃貸型の滞在施設となっています
都心から車で約1時間半というアクセスの良さと、季節ごとに表情を変える里山環境を両立しており、「都市と田舎をつなぐ拠点」として企画されました
サービス内容: 長期滞在プランと宿泊体験プランの2種類があります
長期利用は月極の賃貸契約で、定住は難しいけれど田舎暮らしを週末や休暇時に実践したい人向けに提供されます。全8戸の住居棟はいずれも1LDK~2LDKのバリアフリー住宅で、家具・家電付きのため着替えなどだけ持ち込めばすぐ生活可能です
各棟にはウッドデッキテラスが併設され、焚火やBBQなどスローアウトドアスタイルの暮らしを楽しめます
敷地内には入居者専用の菜園や、テナント棟としてベーカリーカフェが併設されており、焼きたてパンの提供や農産物直売を行う計画もあります
ゴルフ


桜川市内および周辺には複数のゴルフ場があり、初心者から上級者まで楽しめる環境が整っています。いずれのコースもビジター利用が可能で、クラブやシューズのレンタル設備も備えているため観光客や手ぶらの初心者でも安心です。また一人での予約プレーが可能なコースもあり気軽に挑戦できます。以下に主なゴルフ場の特徴とサービスをまとめます。
岩瀬桜川カントリークラブ
JGM笠間ゴルフクラブ(かさまロイヤルGC)
筑波学園ゴルフ倶楽部
アジア下館カントリー倶楽部
桜川市周辺のゴルフ場は桜や筑波山の景観も素晴らしく、地元の観光資源としても価値が高いです。ゴルフを通じて雄大な筑波連山の自然を満喫できる点も魅力でしょう。
グライダー ハンググライダー・パラグライダー


筑波山麓から桜川市にかけての地域は、スカイスポーツのメッカとして全国的にも有数のグライダー(ハンググライダー・パラグライダー)スポットになっています
桜川市の足尾山中腹には複数の離陸場が整備されており、週末には茨城県内外から多くの愛好者が集まり、次々と大空へ飛び立っていきます
上空を見上げれば、ハンググライダーが滑空しパラグライダーがふわりと浮かぶ光景が広がり、その様子は桜川の雄大な山並みに彩りを添える地域資源ともなっています
初心者や観光客でも専門のスクールを利用すれば体験可能で、特別な資格がなくてもインストラクターの指導のもと安全に空中散歩を楽しめます。
ラグライダー体験(タンデムフライト等): 桜川市周辺(石岡市~筑波山麓)には複数のパラグライダースクールがあり、気軽に空を飛ぶ体験コースが用意されています
緩やかな斜面で数メートル浮遊する初心者向け半日コースから、プロのパイロットと一緒に高高度を飛ぶ二人乗り(タンデム)フライトまでプランはさまざまです
桜川市のグライダー体験はいずれも、筑波山系の雄大な景色を背景にした非日常的な空の散歩を味わえる点で大変貴重です。
山桜の季節には空から一面の桜色を見下ろすこともでき、地域ならではの絶景アクティビティと言えます。スリルと感動の両方を安全に楽しめるよう各団体がサポートしてくれますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ライフル・射撃関連


画像引用:茨城県営ライフル射撃場
日本では銃器使用に厳しい規制がありますが、桜川市には一般の方も利用できる公共の射撃場が存在します。それが「茨城県営ライフル射撃場」(桜川市真壁町桜井1074-2)で、1972年に開設後、2017年3月に全面リニューアルされた最新設備の射撃場です
2019年の茨城国体ではライフル射撃競技の主要会場となり、全国高校総体や全日本社会人大会などビッグイベントも開催された実績があります
地元の真壁高校をはじめ近隣高校の射撃部も練習場として利用しており、桜川市は競技ライフル射撃の盛んな地域でもあります
山のレジャー以外にも桜川市には魅力がいっぱい
山のレジャーだけじゃなく、桜川市にはまだまだ魅力がいっぱい
たとえば、真壁地区には城下町の風情が残る重要伝統的建造物群保存地区のひとつとして、江戸時代~昭和初期の町並みが大切に守られている真壁の町並みがあります。
ここには100以上の登録文化財、400以上の歴史建築が並び、まるでタイムスリップしたみたいな景色が楽しめます


また、伝統文化も受けつながれいます。代表的なものは、真壁藍染保存会が守る100%天然素材の藍染め。
自然にも人にもやさしい“本物の藍色”は、海外の人からも「美しい」と言われています


さらに伝統的なお祭りや、日本全国的に有名になった「真壁のひな祭り」、まかべ朝市などが行われています
真壁祇園祭


真壁のひな祭り


まかべ朝市


桜川市の山や町の文化を、未来の世代に残したいと思い活動
私は、桜川市の山や町の文化を、未来の世代に残したいと思い活動しています。
地域で人が減ってしまうと、文化を受け継ぐ人や、山のレジャーを支えるお店やサービスも一緒に減ってしまいます
そのため、桜川市に興味や関心を持ってくれる人を増やしていくことが、とても大切だと思っています。
私も地元の仲間と一緒に体験企画を考えたり、魅力を次につなぐ活動をしたりしています。
また、真壁の伝統的建造物群保存地区にある古民家を修復し、町並みの保存活動にも取り組んでいます。
先輩方が大切に育ててきた町内のにぎわいを、これからもつないでいけるように、その古民家を店舗と藍染美術館へ改修しています
みなさんの声をLINEで聞きながら、「もっと楽しめて、もっと住みやすい町づくり案」を形にすることにも取り組んでいます
























